フィリピン留学を考えている方の中には、「バギオって本当に涼しいの?」と疑問に思う方もいるのではないでしょうか?
また、これからバギオでの生活を始める予定の留学生の中には、「フィリピンなのに寒いって本当?」と不安を感じている方もいるかもしれません。
バギオは年間を通して涼しい気候が特徴の都市です。その秘密は標高の高さにあります。
この記事では、バギオの気候がなぜ涼しいのか、標高と気温の関係をわかりやすく解説し、留学を検討している方が快適に過ごせるような情報をお届けします。
標高1,540m!バギオの位置と特徴
バギオはルソン島北部、ベンゲット州に位置する高原都市で、「フィリピンの夏の首都」とも呼ばれています。その最大の特徴は、標高が約1,540メートルと非常に高いことです。
一般的に、標高が100メートル上がるごとに気温は約0.6℃下がると言われています。
マニラの標高はほぼ0メートルなので、バギオはマニラよりも約9℃低い気温になる計算です。この標高の高さが、バギオの涼しさの大きな理由なのです。
また、バギオは周囲を山々に囲まれた盆地のような地形をしており、夜になるとさらに冷たい空気が流れ込んでくることも、涼しさのもう一つの理由。
湿度も他の都市に比べてやや低く、ジメジメとした不快感が少ないのも特徴です。
バギオの年間気温と他の都市との比較
バギオの気候は年間を通じて快適で、特に暑い季節でも過ごしやすいのが魅力です。
具体的に、バギオの気温をマニラやセブと比較してみましょう。
都市 | 平均最高気温(℃) | 平均最低気温(℃) |
---|---|---|
バギオ | 22〜26 | 12〜18 |
マニラ | 30〜35 | 24〜27 |
セブ | 29〜33 | 23〜26 |
この表を見ると、バギオの気温が他の都市よりも明らかに低いことが分かります。特に朝晩は冷え込むため、長袖の服や軽いジャケットが必要になることもあります。
思いのほか朝晩は冷え込むバギオ。現地で困らないためにもこちらの記事もチェックしてみてください。
なぜ標高が高いと気温が低くなるのか?
標高が高くなると気温が下がる理由は、「気圧」と「大気の性質」に関係しています。
気圧が低いため気温が下がる
標高が高い場所では、大気の密度が低く、空気が薄くなります。空気が薄いと、熱を保持しにくくなるため、気温が下がるのです。
太陽の熱が地表で放射される仕組み
太陽の光は、直接空気を温めるのではなく、地表に届いて地面を温めます。
温められた地表から熱が放射され、それによって周囲の空気が暖まる仕組みです。しかし、標高の高い場所では地表の空気が薄く、熱がこもりにくいため、気温が低くなるのです。
また、夜になると地面からの放射熱が逃げていくため、朝晩の冷え込みが顕著になります。
バギオでは晴れた日の夜ほど冷え込む傾向があるので、長期滞在する場合は季節に合わせた服装調整が大切です。
バギオの涼しい気候が留学生活に与えるメリット
バギオの涼しい気候は、留学生にとってさまざまなメリットをもたらします。
勉強に集中しやすい
気温が高すぎると集中力が下がることがありますが、バギオの気候は適度に涼しく、学習に最適な環境です。
実際に、多くの学生が「涼しい気候のおかげで勉強に集中しやすい」と感じています。
集中できる環境は、語学習得のスピードにも大きく影響します。
エアコンの音や暑さによるストレスが少ないため、長時間の授業や自習も効率よく進めることができます。
熱中症や脱水症状のリスクが低い
フィリピンの他の都市では、気温が高く汗を大量にかくため、熱中症や脱水症状に注意が必要です。
しかし、バギオでは極端に暑くなることが少なく、熱中症や脱水症状では体調を崩しにくいというメリットがあります。
特に日本から来た留学生にとっては、バギオの気候は日本の春や秋に近い感覚があり、体が適応しやすいと感じることも多いです。
エアコンなしでも快適
バギオでは、エアコンがなくても涼しく過ごせます。
実際、語学学校の寮やアパートでもエアコンが設置されていない部屋が多いです。
また、夜は窓を開けるだけで心地よい風が入り、自然な空調の中で快適な睡眠がとれる点も魅力です。
服装や持ち物のポイント
バギオに留学する際は、気候に適した服装や持ち物を準備することが大切です。
- 長袖の服やジャケット:朝晩は冷えることがあるため、薄手のジャケットやパーカーがあると便利です。
- 雨具(折りたたみ傘):バギオは雨が多い都市なので、急なスコールに備えて雨具を持ち歩くと安心です。
- スニーカーや防水の靴:雨の日が多いため、滑りにくい靴を用意しておくと便利です。
- 室内用のブランケットやスリッパ:室内もひんやりする日があるため、防寒対策としてあると重宝します。
ほかにも、忘れがちなこんな便利グッズの準備もおすすめです。
まとめ:バギオの涼しい気候は留学生活にぴったり!
バギオの気候が涼しい理由は、標高が高いため気温が低くなるという自然の仕組みによるものです。そのため、フィリピンでありながら、他の都市と比べて過ごしやすい環境が整っています。
涼しい気候のおかげで勉強に集中しやすく、熱中症のリスクも少ないため、留学生にとって理想的な環境といえるでしょう
自然に囲まれた環境の中で、心も身体もリフレッシュしながら語学を学べるバギオは、気候面でも大きな魅力を持った都市です。初めての海外生活に不安がある方も、バギオの穏やかな気候にきっと安心できるはずです。
これからバギオに留学を考えている方は、適切な服装や持ち物を準備して、快適なバギオ生活を楽しんでくださいね!